2011年03月14日 15:00   これから先どうするか

Juno

今後のことを考えました。近々のことと長期的なことがあります。

近々のこととして、会社に次のことを伝えました。

  • 福島原発の事故後の安全性が担保されるまで出社しないこと。
  • 出社することで、健康や生命を危険にさらすリスクが高いと思われること。

長期的なこととしては、次の選択肢を検討しました。

  1. 寿命が10年ほど縮むかもしれない可能性を覚悟したうえで、今の場所(神奈川県伊勢原市)に住み続ける。
  2. 実家のある高知県、もしくは国内のほかの場所に移り住む。
  3. 日本を離れる。

妻とも相談し、このときは、1を選択しました。今の場所を離れるとしたら、仕事や住まいなど、重い決断を迫られます。放射性物質による汚染は、多かれ少なかれ寿命や健康にマイナスの効果を与えます。それがどのぐらいになるかは分かりませんが、受け入れざるを得ないと判断しました。

1~3のどれを選ぶにしても、今日明日に動くことはできません。私も妻もペーパードライバーで車を所有していません。猫も4匹います。また、停電、ガソリン不足で、移動が困難な状況にありました。いずれにしても、降下した放射性物質が落ち着き、大気中の放射性物質がある程度減少するまでは、引きこもるしかないと判断しました。

TVでは、「買いだめは不要」と、しきりに報道されていましたが、我が家では、少なくとも1週間は籠城するつもりで買いだめをしました。猫のエサや猫砂は、あとになって振り返ってみると、3ヶ月分ぐらいの量を確保していました。「買いだめは不要」と言う人が、私や家族の安全を保証してくれるのなら、従ってもいいでしょう。ですが、原発の事故後2~3日のあいだだけでも、多くのウソがありました。ウソに騙されていたことをあとで知っても遅いです。私は、自分や家族の人生、生命を他者の判断にゆだねたくありません。そして、自分が生きのびなければ、ほかの人を助けることもできません。生き延びるためには買いだめが必要と判断し、実行に移しました。

2011年03月14日 03:00   放射性物質の飛散に備える

Juno

3月15日の空間線量率

3号機の爆発により、ウラン、プルトニウムを含む放射性物質が飛散した可能性が高まりました。海外マスコミは、レベル6の災害発生を告げています。

地図で福島原発と自宅、福島原発と勤務先の距離を確認し、放射性物質が風で流されたときに、どのぐらいで到達するかを計算しました。そして、風向きや風の強さによって、早ければ数時間、もう少し時間がかかった場合も、半日から1日程度で到達すると予測しました。

自宅の全ての窓を閉め、雨戸も閉め切り、通気口も塞ぎました。浴槽に水を張り、調理中の換気扇の使用も控えました。近所の人が普通の生活を続け、外に洗濯物を干しているなかで、我が家だけは、おかしなことをしているようでした。

政府、東電、マスコミは、放射性物質の飛散状況についての情報提供をしません。そこで、手がかりとして、我が家から見て風上に位置する茨城県の空間線量率データを参考にしました。

右の画像(クリックすると拡大します)は、茨城県ひたちなか市の3月15日午前の放射線量を示したもの(単位=nGy/h)です。未明に2桁だった線量が朝になって激増し、4桁になっています。放射性物質を含む空気が、ひたちなか市まで到達したと見ていいでしょう。

昨今、比較的なじみが深くなった単位で表すと、値が高いところで3~4μSv/h(マイクロシーベルト毎時)です。チェルノブイリなどで起きた事実に目を向けると、「この日本でも大変なことが起きている」と認識せざるを得ませんでした。

2011年03月14日 02:01   福島第一原発3号機爆発

Juno

福島第一原発3号機が爆発し、日本という国が違うものになってしまうことが確定的になりました。

枝野幸男官房長官は、この日朝の会見で、「メルトダウンの状況にはない。万一爆発が生じても、周辺の皆さんに影響を及ぼす状況は生じない」と述べていました。これが、仮に意図したウソでなかったとしても、安全を煽った責任をとるべきです。

火事で火の手がせまっているときは、まだ安全だと思っても「火事だ、逃げろ。」と言うべきです。放射性物質の拡散のときも同じことです。危険が予測される状況で、安全だと思われるような発言、誘導をするのは、非人道的な行為です。枝野に限らず、確たる証拠も出さずに安全を煽る人は、多くいました。放射能という目に見えないものに恐怖し、その危険性を伝えることに対して、「危険を煽る」として批難する人もいました。

MOX燃料を使用している3号機が爆発し、爆発の規模は、1号機のそれより、はるかに大きなものでした。爆発後の原子炉建屋の惨状を見ても、「大丈夫」というような言葉を発せられる状況にはありませんでした。あれだけの爆発が起きたのですから、「多大なダメージがあった」、「どんな予想外のことが起きていておかしくない」として行動すべきでした。そして、爆発により拡散した可能性のあるもの、それが向かう方向などについて、逐次情報を発信すべきでした。

人道的な見地で対策がされなかったことで、多くの人が余計な被曝をし、被害をうけています。そして、これは、今(2011年8月)も続いています。

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