2018年07月19日 12:07   2020オリンピックが行われる、7月24日~8月9日の東京の最高、最低気温 - 1950~2017

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厳しい夏の暑さが予想される、2020年開催予定の東京オリンピックについて、開催期間の最高気温、最低気温を、過去に遡って調べてみました。集計に用いたMicrosoft Excelファイル (48.4KB)をアップロードしています。下記画像には、2013~2017年しか表示されていませんが、Excelファイルには、1950年からのデータが含まれています。1989年以降は、最高、最低気温を記録した時刻も含まれています。

オリンピック期間中の最高、最低気温

元データは、気象庁の「過去の気象データ・ダウンロード」ページで、条件を指定してダウンロードしたものです。集計対象の地点(住所)は、東京都東京です。

集計結果に目を通して、昔から結構暑かったんだなという印象を持ちました。1980年、1988年のような気温になればいいのですが、保守的に見て、最高気温は30度を超え、最低気温は、せいぜい24度ぐらいまでしか下がらないと思っておいたほうがよさそうです。

大きな事故や災害の後で、よく予想外という言葉を耳にするのですが、予想をし、警鐘を鳴らした人の意見が無視された結果であることが多々あるように思います。私は、今日、この段階で、「開催日を大幅にずらすなど、抜本的な見直しをしないと、たくさんの人が生命の危険にさらされる」と予想します。

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2016年08月09日 23:26   オーストラリアの国税調査、センサス、Census

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オーストラリアで5年に1度行われる国税調査(センサス、Census)で、センサスのサイトがこけて祭りになったので調べてみました。IT後進国のオーストラリアでは、よくあるような話です。

祭りを把握した夜8時頃、センサスのサイト、census.abs.gov.auへの接続確認をしました。Windows機でコマンドプロンプトを起動し、tracert census.abs.gov.auとコマンド入力してEnterキーを押すと、自宅からセンサスのサイトへの接続経路を表示してくれます。

Tracertの結果

c-20198-6159-VAIES-218-908.cust.nxg.net.au [150.207.149.254]というホスト以降、「要求がタイムアウトしました。」となって、接続に失敗しています。

センサスのサイトは、IBMオーストラリアに委託されています。サーバのIPアドレスは、Nextgen Groupというグループ会社の所有です。上記画像で接続失敗の直前に経由したホスト、nxg.net.auも、この会社のものです。Nextgen Groupは、結構大きい会社なのに、お問い合わせフォームの記入内容を暗号化せずに送ってしまう、牧歌的なオーストラリアのたたずまいを残しています。

センサスのサーバのIPアドレスが150.207.169.5なので、Pingコマンドを打って、簡単な接続確認もしてみます。

Pingの結果

ここでも「要求がタイムアウトしました。」となるのでダメですね。センサスのサイトに問い合わせた中には、ブラウザを変えてみろとか、最新バージョンのブラウザを使えと進められた人もいるようですが、WEBサーバに接続できないのですから、何をやってもダメです。

夜9時か10時頃に、再度、Tracertでセンサスのサイトへの接続経路を確認しました。

Tracertの結果

「要求がタイムアウトしました。」となるのは、同じですが、接続経路が変わっています。センサスの中の人がもがいているようです。

なんか、tengigabitethernet7-1.chw50.sydney.telstra.net [203.50.20.193]という、めっちゃ早そうなホストを経由しています。「やべえ、思ったよりいっぱいアクセスが来ちゃったよ。」みたいな声が聞こえてきそうです。

さらに、ibm1809237.lnk.telstra.net [139.130.72.186]というホストも出てきて、いよいよIBMが腰を上げたかという感じです。

センサスのサーバのIPアドレスも、150.207.169.5から150.207.169.8に変わりました。

夜11時頃、ついにセンサスオーストラリアが敗北宣言しました。ちょっと前まで、「15分ぐらいしたらまたアクセスしてね。」みたいな表示をしていたのですが。

ABS Census

さて。翌朝、今朝になってTVでABC24のニュースをつけたら、「センサスのサイトがハッカーにアタックされた」というテロップが流れています。困った時のスーパーハッカーがついに登場しました。何かトラブルがあったら、とりあえずハッカーのせいにしておけば、本当の原因をつくった人が免責される可能性が高くなります。

朝になっても、まだセンサスのサイトにはアクセスできないようで、文句を言っている人がいっぱいいます。朝7時半頃、再度、Tracertで接続経路を確認してみました。

Tracertの結果

前回の結果とほぼ同じですが、センサスのサーバのIPアドレスは、150.207.169.5に戻っていました。一時的にホストの接続先を切り替えて、その間にごにょごにょやっていたのでしょうか。まあ、接続できないことに変わりはないです。

オーストラリアのことですから、十中八九、予定より復旧に時間がかかるでしょう。まあ、「非公式」としながらも、9月23日がセンサス提出の締め切りなので、それまでには直って.....

直るかなあ。

8月12日追記。

8月12日現在、センサスのサイトにアクセスできるようになっていますが、tracert、pingともに「要求がタイムアウトしました。」となります。センサスのサーバ側で、これらのアクセスを拒否する設定にした(もしくは、元からそうなっていた)のかもしれません。

サーバ復旧後は、センサスのサイトで「Complete my Census」と書かれたボタンをクリックしたときの接続先が、stream20.census.abs.gov.au、stream41.census.abs.gov.au、stream42.census.abs.gov.auと、多岐にわたるようになりました。接続先ホストを分けることで、負荷の分散をはかるようにしたのでしょうか。

センサスのトラブルがニュースになり、その後、「9月23日が締め切り」という話を多く耳にするようになりました。このような案内をすると、また9月23日になって、サーバがこけるんじゃないかと心配になってきます。はじめから、「8月9日現在のスナップショットをとるのが目的だから、8月○日~9月○日の間に、8月9日現在の状況を提出してね。」のように案内するだけで、アクセス集中による弊害を軽減できてのではないかと思います。

2013年07月11日 11:42   福島第一原子力発電所 大放出とベント、D/W圧力低下との関連性

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3月15日にベントによる放射性物質の大放出があった。ベントに伴い、D/W(ドライウェル)の圧力が低下したという話を耳にする。果たしてそうだろうか。

下記は、東電が公開してるD/Wの圧力データをグラフにしたもの。グラフ作成に使用したExcelファイルをアップロードした。

福島第一原子力発電所 1~3号機のD/W圧力(MPa abs) 2011年3月

対象期間が長いと分かりにくいので、3月14日 00:00~3月16日24:00のデータのみを指定してグラフを作成した。

福島第一原子力発電所 1~3号機のD/W圧力(MPa abs) 2011年3月14日~16日

3月15日にD/W圧力が大きく変化しているのは、2号機。06:25に0.73MPaだったD/W圧力が11:20に0.155MPaまで低下している。が、この間のデータは、1~3号機ともに欠落しており、いつD/Wの圧力が低下し始めたのかは、分からない。データが欠落している期間に、値の乱高下があったことも考えられる。

次に、ベントとの関連を見てみる。下記の画像は、東電が公開している「福島第一原子力発電所事故における放射性物質の大気中への放出量の推定について」という資料の別紙2-8、別表1、「ベント実績について」を切り出したもの。

ベント実績について

この資料によると、2号機は、日付が3月15日に変わって少し経ったあとは、ベントが行われていなかったことが分かる。

3月15日未明以降もベントが行われていたのは、3号機だけだった。3月15日の大放出がベントによるものだとすると、それは、3号機由来ということになる。が、3月15日の3号機のD/W圧力は、16:00までほぼ安定していた(※データ欠落期間に変化した可能性は、残る)。ベントによる大放出があり、それに伴いD/W圧力低下があったとするには、それを裏付ける材料が不足している。

以前、ベントは、圧力を逃がしたら、せいぜい1時間ぐらいで弁を閉めるのかと思っていたが、どうやらそうではないようだ。3号機のベント実績を見ると、3月13日から少なくとも1週間は、常にベント弁を開状態に保つべく手配がされたように見える。

3号機のベントは、いずれもS/Cベントで、小弁、大弁のいずれを経由する場合も、AO(空気作動)弁を通すことになる。AO弁は、開状態を保つために、空気圧をかけ続ける必要がある。空気圧がかけられなくなったら弁が閉じる。東電資料の「ベント実績について」から、弁が閉まっていることを確認した時間は、分かるが、実際に弁がいつ閉まったのかは、分からない。3号機は、弁が閉まっていることを確認したあと、何度も何度も、弁を開いてベントを継続しようとしたようだ。

3号機は、3月13日から1週間は、(変動はあるものの)常に放射性物質が放出され、時には神風、時には悪魔の風が吹いたのだと考えている。

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