2016年08月10日 08:26   オーストラリアの国税調査、センサス、Census

Juno

オーストラリアで5年に1度行われる国税調査(センサス、Census)で、センサスのサイトがこけて祭りになったので調べてみました。IT後進国のオーストラリアでは、よくあるような話です。

祭りを把握した夜8時頃、センサスのサイト、census.abs.gov.auへの接続確認をしました。Windows機でコマンドプロンプトを起動し、tracert census.abs.gov.auとコマンド入力してEnterキーを押すと、自宅からセンサスのサイトへの接続経路を表示してくれます。

Tracertの結果

c-20198-6159-VAIES-218-908.cust.nxg.net.au [150.207.149.254]というホスト以降、「要求がタイムアウトしました。」となって、接続に失敗しています。

センサスのサイトは、IBMオーストラリアに委託されています。サーバのIPアドレスは、Nextgen Groupというグループ会社の所有です。上記画像で接続失敗の直前に経由したホスト、nxg.net.auも、この会社のものです。Nextgen Groupは、結構大きい会社なのに、お問い合わせフォームの記入内容を暗号化せずに送ってしまう、牧歌的なオーストラリアのたたずまいを残しています。

センサスのサーバのIPアドレスが150.207.169.5なので、Pingコマンドを打って、簡単な接続確認もしてみます。

Pingの結果

ここでも「要求がタイムアウトしました。」となるのでダメですね。センサスのサイトに問い合わせた中には、ブラウザを変えてみろとか、最新バージョンのブラウザを使えと進められた人もいるようですが、WEBサーバに接続できないのですから、何をやってもダメです。

夜9時か10時頃に、再度、Tracertでセンサスのサイトへの接続経路を確認しました。

Tracertの結果

「要求がタイムアウトしました。」となるのは、同じですが、接続経路が変わっています。センサスの中の人がもがいているようです。

なんか、tengigabitethernet7-1.chw50.sydney.telstra.net [203.50.20.193]という、めっちゃ早そうなホストを経由しています。「やべえ、思ったよりいっぱいアクセスが来ちゃったよ。」みたいな声が聞こえてきそうです。

さらに、ibm1809237.lnk.telstra.net [139.130.72.186]というホストも出てきて、いよいよIBMが腰を上げたかという感じです。

センサスのサーバのIPアドレスも、150.207.169.5から150.207.169.8に変わりました。

夜11時頃、ついにセンサスオーストラリアが敗北宣言しました。ちょっと前まで、「15分ぐらいしたらまたアクセスしてね。」みたいな表示をしていたのですが。

ABS Census

さて。翌朝、今朝になってTVでABC24のニュースをつけたら、「センサスのサイトがハッカーにアタックされた」というテロップが流れています。困った時のスーパーハッカーがついに登場しました。何かトラブルがあったら、とりあえずハッカーのせいにしておけば、本当の原因をつくった人が免責される可能性が高くなります。

朝になっても、まだセンサスのサイトにはアクセスできないようで、文句を言っている人がいっぱいいます。朝7時半頃、再度、Tracertで接続経路を確認してみました。

Tracertの結果

前回の結果とほぼ同じですが、センサスのサーバのIPアドレスは、150.207.169.5に戻っていました。一時的にホストの接続先を切り替えて、その間にごにょごにょやっていたのでしょうか。まあ、接続できないことに変わりはないです。

オーストラリアのことですから、十中八九、予定より復旧に時間がかかるでしょう。まあ、「非公式」としながらも、9月23日がセンサス提出の締め切りなので、それまでには直って.....

直るかなあ。

8月12日追記。

8月12日現在、センサスのサイトにアクセスできるようになっていますが、tracert、pingともに「要求がタイムアウトしました。」となります。センサスのサーバ側で、これらのアクセスを拒否する設定にした(もしくは、元からそうなっていた)のかもしれません。

サーバ復旧後は、センサスのサイトで「Complete my Census」と書かれたボタンをクリックしたときの接続先が、stream20.census.abs.gov.au、stream41.census.abs.gov.au、stream42.census.abs.gov.auと、多岐にわたるようになりました。接続先ホストを分けることで、負荷の分散をはかるようにしたのでしょうか。

センサスのトラブルがニュースになり、その後、「9月23日が締め切り」という話を多く耳にするようになりました。このような案内をすると、また9月23日になって、サーバがこけるんじゃないかと心配になってきます。はじめから、「8月9日現在のスナップショットをとるのが目的だから、8月○日~9月○日の間に、8月9日現在の状況を提出してね。」のように案内するだけで、アクセス集中による弊害を軽減できてのではないかと思います。

記事の末尾です

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