2011年04月24日 15:00   IELTS(英語のテスト)の申し込み

Juno

ビザや永住権を取得する際、多くの場合、客観的な英語力の証明が必要になることが分かりました。英語力をはかるテストを受け、ビザや永住権取得の要件を満たす点数を取らないといけません。

まだ、どの国に行けるか分かりません。ですが、どう転んでもかまわないように、平行して準備、対策を進めなければならないと意識しました。

調べてゆくうちに、英語圏の多くの国で、IELTSを英語力の判定に用いていることが分かってきました。私は、これまでに、この種の英語のテストをうけたことがありません。TOEICやTOEFLというテストがあることぐらいは知っていましたが、「所詮テスト、テストを受けたからと言って、個々人の本当の能力が分かるわけではない」と思い、積極的に受けようとは思いませんでした。

ネットで調べると、「TOEICで○点ならIELTSで△点相当」のような情報が見つかりますが、TOEICやTOEFLすら受けたことがないので、自分の英語力がどのぐらいか、さっぱり検討がつきません。ただ、兄が受けたことがあり、ある程度なじみのある英検との点数比較を見て、結構要求レベルが高そうだなあという印象がありました。

とは言っても、ビザ取得に英語のテストが必須なら、受けてみないことには話が始まりません。思いたったが吉日、すぐにテストの申し込みをしました。直近だと既に申し込みが締め切られているテストが多く、テスト日は6月11日に決まりました。

テストの申し込みと同時に、英語対策を進めます。高知のような田舎では、本屋で欲しい本を見つけるのは困難です。最寄りの書店の英語学習コーナーにあるのはTOEICの本が大半で、TOEFLの本は数冊あるかないかというぐらいです。IELTSの本など望むべくもありません。それでも、「やらないよりはまし」と思い、少しでも使えそうな本を購入します。

IELTSの本は、結局Amazonで購入しました。この頃は毎日のようにAmazonから荷物が届いていて、運送屋さんは「毎度!」のノリでやってきていました。

IELTS対策は、解説が日本語で書かれている本の中では、「IELTS実践トレーニング」がベストだと思います。IELTSは、テストがどのような流れで進むのか把握していないと、実力を発揮できずに終わってしまいます。テストの流れ、要求される回答スピードと集中力などをつかんでおくことが重要です。テストの費用も高いので、ぶっつけ本番にならないよう、模擬テストがついている本で練習して対策を立てておくことをお勧めします。

2011年04月03日 15:00   ビザ取得の壁

Juno

当初は、アメリカへの移住を想定して準備を進めていました。「日本を離れ、海外で暮らしたい」という意向を伝えたなかで、自宅の部屋の提供、アメリカでの生活のスタートのサポートを申し出てくれた知人がいました。

私が彼ら(夫婦と子供2人)に会ったのは、一度だけでした。2002年、ケンチク家の日詰氏とともに、共通の研究をしていた彼らを訪ねたのでした。彼らは、初対面の私たちをとても歓迎してくれました。そして、その後、年に1度あるかないかというぐらいですが、メールでのやり取りを重ねていました。

3月11日に地震がおきたあと、日本と私たちのことを心配するメールをもらいました。彼らへの返信メールで「状況がより深刻になりそうなら、実家のある高知に避難する」ことを伝えました。そして、その翌日には、日本を離れる決意を伝えることになりました。

とにかく日本を離れるということしか考えていなかったため、ビザや永住権の取得については、ほぼ未調査でした。計画と称した無計画停電、仕事、引っ越しの準備などで時間もとれませんでした。

神奈川から高知に引っ越す前には、ワークショップ用につくらせていた多面体のキット、それらの組み立ての際に必要な工具類を、アメリカの知人宅に宛てて発送しました。これらも、一度は処分することを考えたものです。過去に創作したものなども全て、あきらめないといけないと思ったからでした。

引っ越し後、ある程度落ち着いてから、ビザの壁に直面します。目指すは永住権です。ビザを取得し、日本に帰らなくてもすむように、永住権取得に繋げないといけません。

アメリカの永住権取得が難しくなっている話は、把握していました。ですが、情報を集めるにつれて、その前段階となるビザの取得も、相当な困難を伴うことが分かってきました。

アメリカに限らず、英語圏の先進国で労働ビザを取得する場合、相手国から来てほしいと思われるような売りがないと厳しいです。では、低賃金の単純労働ならOKかというと、そうもいきません。労働ビザ発給の根拠となる労働を提供する会社は、雇用者に一定の賃金を保証しないといけません。それは、日本で「サラリーマンの平均年収」とされている金額と同等か高いぐらいです。賃金に見合うパフォーマンスを発揮できる見込みがなければ、会社は雇ってくれません。

言葉の壁もあります。ある程度の収入が保証されるような仕事では、英語でのコミュニケーションがとれないと話になりません。十分な英語力がないのに雇ってもらおうと思ったら、英語力を補って余りあるセールスポイントが必要になります。

アメリカには、多くの知人がいます。アメリカも多くの問題を抱えた国ですが、広大な国土があるので、国が傾いても国民を食べさせるだけの食糧は自国だけでまかなえます。このようなことも考え、しばらくは、アメリカにターゲットをしぼって道を探っていました。ですが、調べるにつけ、ビザや永住権の取得が困難なこと、あまり将来の展望が明るくないことが分かってきました。協力の依頼をしていた多くの知人から帰ってくる、「アメリカは不景気なので」という返信からも、計画の再考をせざるをえないと考えるようになりました。

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