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About VRML |
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はじめに |
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私がVRMLの学習を始めたのは今年(2000年)の2月に入ってからでした。それまではVRMLと言う用語があるのは知っていたものの、具体的にどのようなものかは分かりませんでした。VRMLを知りたいと思ったきっかけは、海外のサイトで紹介されている、多面体のVRMLデータです。静止画のファイルと並んでVRMLファイルへのリンクがあるのですが、クリックしてもビューアがインストールされていないので見られません。なんとかしてリンク先の画像を見たいと思い、ビューアをダウンロード、セットアップしました。
私のHPを見た方の中にも、VRMLが見られないという人は多いと思います。ここでは初心者の視点から、VRMLについて気づいたことなどを、私の使用している環境(Windows&Netscape)にそって書いてゆきます。このページに記すことは、2000年3月現在の情報をもとにしています。パソコンを取り巻く環境は変化が激しいので、ここに記す情報もすぐに役にたたなくなるかもしれませんがご了承下さい。 | |||||||||||||
VRMLでできること |
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動画を使ったHPもたくさんありますが、多くは情報の発信者からの一方的なものです。HPを見る人は、画面で再生される動画を見るだけで、好きな角度から眺めたりすることはできません。VRMLでは、視点を変更したり、見る人が被写体に対して操作を加えることができます。また、VRMLでつくられた仮想の家の中に入って、重力の影響を受けながら歩き回ることもできます。VRMLの「VR」は、バーチャル・リアリティの略です。VRMLでは情報に双方向性があり、情報の受け手が情報に対して操作を加えることができます。
下図は、VRMLでつくった多面体をいろんな角度から見たところです。複雑な多面体になると構造を理解するのは難しいのですが、自由な角度から眺めたり、多面体の中に入って見回すことで直感的に理解しやすくなります。
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VRMLを見るためには |
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VRMLを見るには、VRMLビューアをパソコンにインストールしなければなりません。VRMLビューアはプラグインと言われ、ほかのソフトに組み込まれることで使えるようになります。普通はInternet ExplorerやNetscape などのブラウザに組み込まれて動きます。
まずはVRMLビューアを入手しなければなりません。有名なものではCosmoPlayerがあります。これはWindows用もMac用もあります。 CosmoPlayerをダウンロードしたら、次はセットアップです。基本的にダウンロードしたファイルを実行して、「次へ」をクリックしていくだけです。分かりにくいのはむしろここからでした。ここまでの操作では、VRMLでつくられたファイルをクリックしてもファイルが開けないのです。これは以下の操作で解決します。
実は、私の環境では、これでもVRMLを見ることができませんでした。ハードディスクの内容の引っ越しを繰り返しているうちに、パソコンの環境設定がおかしくなってしまったようです。そこで仕方なく、(4)の選択画面でInternetExplorerを選択しました。InternetExplorer本体のファイル名は「iexplore.exe」です。Netscapeを選択してうまくいかない方は、こちらを試してみて下さい。 セットアップファイルと同じフォルダにある「vrml2c.exe」を実行することでもVRMLビューアのインストールが可能ですが、個人的にはCosmoPlayerのインストールをおすすめします。ビューアの操作性、画面の描画スピードなど、CosmoPlayerの方が快適に感じられました。 2000/03/16追記 Netscapeウィンドウ内でVRMLファイルが見られない件が解決しました。私はNetscapeのインストールフォルダを、通常とは別のところに設定していました。この状態で環境の移し替えを繰り返していたので、Netscapeをアンインストールしても以前にインストールしていたときの情報が残ってしまい、プラグインが正しくインストールされなかったようです。そこで、レジストリから余計な情報を削除し、Netscape、CosmoPlayerを再インストールすることで解決しました。VRMLファイルは、ダブルクリックでは開けないのですが(IEを指定すると可能、まだちょっとおかしいかも)、開いているNetscapeのウィンドウにファイルをドラッグすると開けます。htmlファイルからvrmlファイルがリンクされている場合も問題なく開けます。※レジストリの書き換えは危険を伴いますので、あまりおすすめできません。失敗したときにはパソコンが起動しなくなる場合もありますので、自己責任でお願いします。 | |||||||||||||
VRMLでよかったこと |
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これは「VRMLでできること」にも関連しますが、データを見る人に主体性があるというのは、データをつくる側にとっては表現がアップする、とてもありがたいことです。
切磋琢磨する仲間ができた。自作VRMLをHPで公開し人のつくった作品を調べているうちに、同じ様なことをやっている仲間と出会うことができました。個人で学習や研究を続けていると、情報が偏ったり低いレベルで満足してしまうこともありますが、彼らと出会うことで目標設定を高くし、個人では知り得なかった様な情報も得ることができました。 データが軽い。VRMLでは工夫次第でデータのサイズをとても小さくできます。gifアニメでは苦労してもデータを軽くするには限界がありました。もちろんVRMLにも限界がありますが、gifアニメとは比べものにならないぐらいサイズの小さなところに限界があります。また、"生"のVRMLファイルはテキストデータですので、圧縮することでさらにデータを軽くできます。多面体のデータを知人とやりとりするときに、VRMLファイルを圧縮して送るとお手軽です。送信先では開いたデータを好きなように回して見ることができます。以前はデータを重いgifアニメで送ったり、適当なコマデータを静止画にして送っていたことを考えると大きな前進です。 | |||||||||||||
VRMLで困ったこと |
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VRMLにもいくつかの規格があります。インターネットでVRMLの情報を探したのですが、古い規格の情報と新しい規格の情報が入り乱れていました。現在の主流はVRML2.0と言うものですが、この規格に対応したビューアでは、古い規格のデータは再生できないことがあります。また、古い規格について書かれた情報の多くは、新しい規格にとっては役にたちません。時間をかけてダウンロードした情報が、全て古い規格について記されたものであったのを知ったときはがっくりきました。
ブラウザが落ちる。データが重すぎてパソコンの処理が追いつかずに、ブラウザが落ちてしまう(反応しなくなる、強制終了する)こともあるようですが、ほかにもいくつか原因があります。URLを失念したのですが、「EMBEDの記述があるとNetscapeが落ちる」と書かれているのを目にしました。EMBEDと言うのはhtmlファイルにVRMLデータを読み込んで表示させるためのものです。実際、検索エンジンで見つけたVRMLデータを置いてあるHPにジャンプすると、たちまちNetscapeが落ちてしまったなどと言うことが度々ありました。HP開設者が自信の環境でしか検証を試みてないせいもあるのでしょうが、見る方にとってはたまりません。別ウィンドウから途中までダウンロードしていたファイルがパーになってしまったこともありました。あとから当該HPをInternetExplorerで確認したところ、トップページにVRMLファイルを読み込む記述がありました。せめて、警告メッセージの向こうでVRMLファイルを見られるようにしてほしいものです。 テクスチャが読み込まれない…。VRMLでは、画面に表示されるものの表面に画像ファイル(テクスチャ)を貼り付けることができます。これはありがたい機能なのですが、見る環境が違うとうまくファイルが読み込まれないことがあります。せっかくVRML美術館に入ったのに、壁に飾ってある絵が真っ白。美術館をつくった人にとっても望まない表現になっていると思います。 リンク先が見つからない…。なぜかVRML関連のサイトは、リンク先が切れていることが多いように思います。あるHPでVRML関連リンクのページを開いたところ、10以上あるリンク先で、ちゃんとジャンプできたのはふたつだけなどと言うこともありました。これほど極端ではないにしてもリンク切れはよくあります。 HP内容のミスタイプ。「VRML講座」などを紹介しているHPもずいぶん見つけました。そこで、HPの内容にそってファイルをつくっていくのですが、ちゃんと書き写したはずのデータがうまく再生されません。HPの記述を「コピー&ペースト」してもだめです。頭を冷やして次の日に再検討したところ、「translation」となっていなければならない記述が 「transration」となっていました。ほかにも小文字と大文字の間違いなど、ささいなことで動かないことはあります。これからVRMLを勉強しようと言う人は、他者のデータを参照するときに注意されますよう、おすすめします。 | |||||||||||||
とりあえず…。 |
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VRMLに関して気づくことがありましたら、加筆します。 最終更新: 2001/01/17 |
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