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VRMLに関する情報


はじめに

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ここに書かれていることは、主に、Windowsユーザーを対象にしたものです。ほかのOSを使用している方には、あまり役に立たないかもしれません。 また、分かりやすい表現を心がけたために、情報に厳密さを欠く部分があるかもしれません。VRMLに関する詳細な情報は、他のWEBサイトや仕様書を参照して下さい。

このページは、以前About VRMLと言う内容で記したのを修正したものです。


VRMLでできること

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動画を使ったWEBサイトもたくさんありますが、多くは情報の発信者からの一方的なものです。サイトを見る人は、画面で再生される動画を見るだけで、好きな角度から眺めたりすることはできません。VRMLでは、視点を変更したり、見る人が被写体に対して操作を加えることができます。また、VRMLでつくられた仮想の家の中に入って、重力の影響を受けながら歩き回ることもできます。VRMLの「VR」は、バーチャル・リアリティの略です。VRMLでは情報に双方向性があり、情報の受け手が情報に対して操作を加えることができます。

下図は、VRMLでつくった多面体をいろんな角度から見たところです。複雑な多面体になると構造を理解するのは難しいのですが、自由な角度から眺めたり、多面体の中に入って見回すことで直感的に理解しやすくなります。
デフォルトの視点から見る	3回対称方向から見る 多面体の内部から見る


VRMLを見るためには

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VRMLを見るには、VRMLプラグイン(VRMLビューア)をパソコンにインストールしなければなりません。プラグインは、Internet ExplorerやNetscape などのブラウザに組み込まれることで動作します。VRMLを見るためだけの専用ソフトもありますが、あまり一般的ではありません。

VRMLプラグインの種類

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私のページのVRML作品は、以下のプラグインで動作確認しています。と言っても、全てのプラグインで同じく見られるようにするのは大変なので、Cortona3.1、CosmoPlayer2.1.1での正常動作を目標に作成し、暇をみて、blaxxunContact5.1に対応する様、修正しています。古い作品の中には、CosmoPlayer2.1.1以外で見ると、操作しづらいものもあります。

CosmoPlayer2.1.1
CosmoPlayer2.1.1

残念ながら、かなり以前に開発がストップしていますが、VRMLプラグインのデファクトスタンダードと言ってもよく、WEB上の多くの作品が、CosmoPlayer2.1.1での動作を前提に作成されています。

Win2000には正式対応していませんが、インストール可能です。WinXPでも、Sunが提供するJavaパッケージをインストールすることで、使用可能です(GoGoGoさん情報)。ブラウザが強制終了する等の症状が出やすいので、VRML作品の制作、動作確認に使用する際は注意して下さい。

Cortona3.1
Cortona3.1
Win2000にも正式対応しており、とても安定して動作します。面と面の交差部分の描画がCosmoPlayer2.1.1より正確で、球面センサーなども正確に動作します。コントロールパネルの操作が分かりづらいことと、全般的に動作が重いのが難点ですが、Script等を使用したVRMLでは、CosmoPlayer2.1.1より高速に動作する場合もあります。
blaxxunContact5.1
blaxxunContact5.1
Windowsの全てのバージョンに対応していますが、残念ながら、ほかのOS用のプラグインはありません。以前のバージョンはぱっとしなかったのですが、独自の機能を盛り込んで、いつの間にか、劇的に進化していました。スピードに関しては申し分ないのですが、若干、正確さに欠ける部分があります。

Cortona3.1とblaxxunContactは、ダウンロード方法にAutomaticがありますが、ダウンロード後に細かい設定が可能なマニュアルダウンロードをお勧めします。

GoGoGoさんが制作された「VRML Browser Chooser」を使用すると、IEで全てのVRMLプラグインを使用できます。既にプラグインを複数インストールしており、IE、Netscapeで使い分けている場合は、いったんプラグインをアンインストールし、全てのプラグインをIEに関連づけてインストールするといいようです。

インストールにコツがいりますが、3種のブラウザ(IE、NetscapeCommunicator、mozilla)で、それぞれのプラグインを使い分けることも可能です。


VRMLをつくるためには

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VRMLは、テキストエディタ(Windows付属のメモ帳など)でつくることができます。下の枠内の内容を、テキストエディタで入力し、box.wrl と言う名前で保存してみて下さい。VRMLプラグインがインストールされていれば、保存したファイルを開くことで、白い立方体が表示されます。

#VRML V2.0 utf8
Shape { geometry Box { } }

CADや、3D-CGソフトの中には、VRMLファイルを出力可能なものもあります。3D-CGソフトで作成したデータを、手書きで修正することも可能です。


Juno's World内のVRML作品

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その他、気が付いたことなど

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VRML作品の内容によって、プラグインごとの描画スピードが異なります。速度面ではCosmoPlayerが優れている場合が多いのですが、blaxxunContact、Cortona3.1の方が快適に動く場合もあります。

同じプラグインでも、使用するOSによってかなりスピードが変わってくるようです。私の環境では、NT系のOS(WinNT4.0、Win2000)の方が、95系のOS(Win95、98、ME)のスピードを常に上回っています。

NT系のOS(WinNT4.0、Win2000)では、レンダラーをOpenGLにすることをお勧めします。プラグインによっては、インストールの際に使用するレンダラー(Direct3D、OpenGL)をたずねられますが、インストール後の変更も可能です。

CosmoPlayerでソースに問題があるVRMLファイルを読み込んだり、同じファイルを何度もリロードしていると、ブラウザが強制終了する危険性が高くなります。CosmoPlayerのコンソール(画面下のコントロールパネル部分)に黄信号や赤信号が表示された場合は、いったんブラウザウィンドウを閉じて、再度ファイルを開きなおした方がいいでしょう。

CosmoPlayerによる被害で、Netscapeのユーザープロファイル(ブックマークやユーザー設定)が破壊され、IE、Netscapeの両ブラウザで、VRMLファイルをいっさい開けなくなったことがあります。この時は、VRMLを見るために、OSを再インストールするはめになりました。

CosmoPlayerで、視点の回転を行うと、問題が発生することがあります。

VRMLプラグインを正常動作させるためには、ブラウザ、プラグインとも、デフォルト(標準)のフォルダにインストールした方がいいようです。以前、ブラウザのインストール先をカスタマイズしていた際、テクスチャが正常に読み込まれない等の不具合が発生しました。

最終更新 2002/09/12


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