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Time Event $
05:30 起床。プレゼン用にSCIデータを編集してBridges用とする。時間が限られているので、重要度の低い作品はばっさり切り捨てる。  
06:30  眠り足りなかったようで、ふたたび眠りに落ちる。  
07:40 気がつくと朝食の時間になっている。必要なものをカバンに入れて食堂へ。プレゼンに使うかもしれないので、プロジェクタも持って部屋を出る。  
  セッションも気になったが、自分の発表に備えないといけないので、Exhibitionルームで多面体を組み立てながら待つ。  
  いよいよ自分の発表の時間がやってきた。Nat氏の発表の後で自分の番かと思っていたが、先に僕が発表してから、Nat氏が発表することになる。

発表に使われたMessenger Recital Hallには、あらかじめ高性能のプロジェクタが配置されており、大きなスクリーンいっぱいにPC画面が投影されるようになっている。最初、自分の用意したプロジェクタを使用するつもりだったが、備え付けの設備以上の配置やパフォーマンスは得られないと判断して、備え付けのプロジェクタを使用する。

幸い、手持ちのPCがプロジェクタをあっさり認識し、PC画面とスクリーンの両方に映像が表示される。多くの人が、スクリーン上の映像のみでプレゼンを行っていたが、PCにも映像が表示される方が使い勝手がいい。

プレゼンでは、Juno's Spiner6 Board Burr #2のバーチャルモデルも見せる予定だったので、Exhibitionルームに置いてあるリアルモデルも持ってきて、映像と一緒に見せられるように用意する。

 
  発表。時間が短いので、腕時計で時刻を確認してからスタートしたのだが、プロジェクタの映像を見るために会場を暗くしたら、文字盤がまともに見えなくなってしまった。とにかく、時間をオーバーすると、後で発表するNat氏に申し訳ないので、短すぎると思うぐらいで切り上げるように心がける。

SCIの時と同様、英語はダメでも映像で伝えられることを断ってから発表。VRML作品4つぐらいを、駆け足で紹介する。最後に、発表を聞いてくれたみんなと、チャンスをくれたNat氏にお礼を言って終了。前の方の席で聞いていたCraig氏が、指でGoodサインを出してくれた。

聴衆からVRMLについての質問などがあったが、最初に釘をさしておいたのがよかったのか、分かりやすい英語で聞いてくれた。話し相手が、僕が英語に慣れていないことを知らないと、早口で話しかけられて困ることが多いが、ここで多くの人に英語レベルを知ってもらったのは、後々のコミュニケーションにプラスにはたらいたと思う。

 
  Nat氏の発表。そのまま最前列に座って聞く。Nat氏は、OHPの配置されている会場中心近くに立っているので、時々後ろを振り返りながら聞く。  
  セッション終了後、PCやリアルモデルの片づけをしていたら、George Hart氏が近付いてきて、さっきのプレゼンはよかったよと言ってくれる。たまたま目の前にいた人に言われてもおせじかなと思うが、わざわざそのことを言いに来てくれたのがうれしい。  
  Bridgesの論文集や、シンメトリー関係のCD-ROMなどを買い込む。 150.00
  そのままにしておくのは問題なので、買ったものを部屋に移すことにする。段ボール箱をもらい、買ったものを入れて歩いていると、肩からかけていたカバンのファスナーが勝手に開いて、中のものが落ちてしまった。いつも使っている多機能バッグは、使い勝手がいいのだが、ちょっとした問題がある。中に思いものを入れているとき、ファスナーを完全に閉めておかないと、ファスナーが勝手に開いてしまうのだ。

たまたま通りかかったMerhiさんに、中のものを落っことしているところを目撃される。ファスナーのつくりが悪いんじゃないのと聞かれたので、日本はハイテクの国だから、ファスナーも自動的に開くのだと答えておいた。

 
  食堂に移動しようとしていたら、車に乗ってけと声をかけられる。歩いてもたいした距離ではないのだが、お言葉に甘えて乗せてもらう。さあ、昼食だと思ったところで、部屋に昼食のチケットを忘れたことに気づく。さっきカバンの中身を落としたとき、チケットの入った封筒をカバンと一緒に持っていた箱に移したせいだ。部屋に戻って、チケットを取ってこなければ。  
  食堂へと歩いている途中、大学の敷地内でリスを見かける。うれしい。  
  昼食。Nat氏と向かい合わせに座る。Nat氏は食事制限をしているのか、コレステロールを気にしていて、僕の食べているものを、ヘルシーじゃないと言っていた。

Nat氏に、貴重な時間を割いてチャンスを与えてくれたお礼を言う。伝えたい気持ちがたくさんなのに、言葉が出てこない。

 
  以前から、メーリングリストで名前だけは知っていたJonathan氏がやってきた。彼が書いたたくさんの漫画を見せてもらう。多面体のグラフィック作品からは想像もつかないようなくだけようで、絵だけ見ていても笑ってしまうようなものが多い。  
14:30 A Polyhedral Bywayと言うセッションを見る。Acrobat Readerを使ってのプレゼンと言うのが、ちょっと珍しいなと思った。Windowsのタスクバーのプロパティで、「常に手前に表示」のチェックを外してないので、ポインタを画面下方に持って行くたびに、タスクバーが見え隠れして気になる。プレゼンを効果的に行うためには、OSやソフト固有の設定にも通じていないと損をするなと感じる。  
  Exhibitionルームで多面体を組み立てていると、事務局側として、いろいろ働いてくれた青年が、テーブルの上のJuno's Spinerを興味深そうに動かしている。自分でつくればタダだよと言って、正6面体モデルの作り方を教える。  
  一緒に並んでJuno's Spinerをつくっていたが、Vladimir氏の発表が近付いてきたので、これからの手順を教えてScience Centerに移動する。ほとんどの時間、Exhibitionルームで多面体を組み立てているMagnus氏も、Vladimir氏の発表は気になるらしい。と言うことで一緒に移動。  
  Vladimir氏の発表。Stellations with Creation of Polyhedraと言うタイトルで、SCIの時とは内容が変わっていた。発表に使われた部屋に備え付けのプロジェクタは、設定がちゃんとできてないのか、フォーカスが甘い。発表内容がすばらしいだけにもったいない。  
  Vladimir氏の発表が終わったので、再びExhibitionルームへ。下り坂では足取りが軽かったMagnus氏も、上り坂は少々しんどそう。一緒に歩いていた面々が、歩調をMagnus氏にあわせてゆっくり歩く。  
  Juno's Spinerをつくっていると、発表のときにGoodサインを出してくれたCraig氏が話しかけてくる。今回販売したのは正12面体のキットのみなので、ほかのモデルにも興味を示していた。自作するんなら、型紙をダウンロードする秘密のページを教えるよと言って、HPの隠しアドレスを伝える。コンピュータサイエンス等を専門にしているだけあって、このテの話をするにしても、説明が簡単ですむのがありがたい。  
  Ireneさんがやってきて、もうひとつ、手作りの多面体を売ってくれと言われる。つくるのに5時間ぐらいかかるからダメ、作り方を教えるから自分でつくってみたら、と答えると、あんたは5時間ですむけど、私がつくったら5年かかると言われ、結局押し切られた。  
  5分間セッションの効果か、Juno's Spinerのキットの売れ行きがいい。用意していた名刺も使い切ってしまった。

キットを買ったときに小切手で支払いたがる方が多いが、使い方が分からないと言って断る。以前、アメリカの会社から送られた小切手を日本円にしたら、小切手1通につき、2000円以上の手数料がかかった。キットの値段より高いのだからしょうがない(Bridgesの後でChicagoでお世話になったBillに確認したところ、アメリカに口座を持っていたら、ほとんど手数料もかからずに換金できるらしい)。

 
  おみやげ用に多面体のキットを購入。結合部分のロジックに見覚えがあったので、売っていた方にそのことを伝えたが、向こうも詳しいことは知らないらしい。 29.95
  Magnus氏が日詰さんのSTARCAGE #5を売ってくれと言うので、Keep itと答える。そしたらMagnus氏もKeep itと言って、自作の多面体を差し出してくれた。しっかりサインも頂戴する。

さらにしばらくして、Magnus氏が、Juno's Spinerをほしいと言ってきた。キットと完成してるものとどっちがいいかとたずねると、完成してる方がいいと言うのでプレゼント。

 
  夕食。Bridgesでは、申し込んだ人に、朝、昼、晩と、各3食が用意される。最後の夕食は、バイキング形式ではなく、食事を兼ねたパーティでよくあるような形式。テーブルにつくと、料理や飲み物が運ばれてくる。用意がいいと言うか、ちらほらとドレスアップしている人もいる。  
19:20 一応、今日でBridgesのメインスケジュールはおしまいと言うことで、オーガナイザのReza氏や、ひとことしゃべりたい人がマイクで挨拶。皆、聞いている人が退屈しないぐらいの時間で切り上げ、ジョークも取り混ぜて明るく話す。  
19:45 Coreyのバイオリン独奏。

Binth氏のピアノ独奏。絵になっている。多面体もできて音楽もできるのはかっこいいななどと、ミーハーなことを考える。

Ireneさんがやってきて、あなたはホントのArtistよ、と言ってくれた。完璧なものを追求できると言う点では、数学者は、最もアーティスティックな人種だと思う。僕にとっての数学は趣味なのだが、それに関わるときは、究極のものを追求するように心がけているつもりだ。気持ちは伝わっただろうか。

Zellweger氏が座っていたので、明日挨拶をする機会がないかもしれないと思い、お別れの握手。僕は、7/31の朝にWinfieldを後にするのだが、Zellweger氏は、明日の朝には帰ってしまう。

 
  夕食のチケットを出したとき、これでチケットを使い切ったと思っていたのに1枚余っていた。Proceedingと書かれたチケットなので、カンファレンスに関係あるのだろうとは思ったが、よく分からない。Merhiさんにたずねると、このチケットは論文集との引き替えクーポン券だとのこと。ありゃ、余分な買い物をしてしまったかなとも思ったが、余分に買って帰っても、多分ほしがる人がいるだろうと踏んでチケットを使う。結局、Bridgesの2001年の論文集は、3冊手にしたことになる。  
  食後、Travis氏に手伝ってもらって、Exhibitionルームに展示してあるものをScience Centerに移す。明日からはワークショップセッションで、Exhibitionルームは閉鎖して、Science Centerが使われる。  
21:20 Messenger Recital Hallrに移動し、ビデオを見る。途中からなのでよく分からなかったが、以前行われたBridgesの記録みたいな気がする。途中、スイスでAHAと言うショップを経営しているシュワーベさんが出てきた。若い。  
  数台の車に分乗してReza氏の家へ。アルコールもコーラも飲まないので、水が欲しいと言うと、Merhiさんから、あんたはホントに健康的ね、みたいな事を言われる。  
  Domitoryの部屋に戻り、明日、船便で送ってもらう荷物をパッケージする。Bridgesの論文集を全て買ったせいもあってかなりのボリューム。SCIの論文集や、多面体の組み立てに使った工具など、重い物を入れてスーツケースを軽くする。  
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